映画祭レポート⑧/ザグレブ映画祭ベストセレクション
映画祭3日目、当映画祭の短編コンペティション部門審査員を務めるダニエル・スールジックによるセレクション上映「ザグレブ国際アニメーション映画祭受賞作品&クロアチア作品 ベストセレクション」が開催された。
クロアチアのザグレブで開催されており、世界4大アニメーション映画祭の1つであるザグレブ国際アニメーション映画祭のアーティスティックディレクターをつとめ、自らもアニメーション作家として活動するダニエル。本プログラムでは、ザグレブ国際アニメーション映画祭の近年の受賞作品およびクロアチアの作品から特別にセレクションを行った。
ザグレブ国際アニメーション映画祭
http://www.animafest.hr/en
上映作品である1950〜70年代のクロアチア作品は、ザグレブ国際アニメーション映画祭が設立された背景となった創造性的なインパクトを象徴させる内容。また、受賞作品セレクションでは日本の折笠良監督による『水準原点』も上映され、本作品は2016年に短編部門の準グランプリにあたるゴールデン・ザグレブ賞を受賞しており、日本人作家の受賞は初めてであった。
『Mačka』/Zlatko Bourek, Croatia
ザグレブ国際アニメーション映画祭は、「フィルムメーカーによるフィルムメーカーのための映画祭」をコンセプトとしており、学生や新たな才能の発見を目的として開催されている。映画祭の評価基準は、「イノベーションが必ず含まれていること」、そして「新鮮であること」であり、賞の中には最先端賞も存在する。ダニエル・スールジックは最後に、現在、2020年の作品応募を受付しているので、ぜひ応募してほしいと紹介した。作品募集は2020年2月1日まで。