マスタークラス
和田淳「それじゃ見えないよ」

10年以上前から作品のつくりかたはあまり変わっていません。作品ごとに手法やつくりかたを変える方が多いなか、これはマンネリ化と言っていいでしょう。でも僕はまだ飽きてないのです。まだおじいちゃんに鼻を擦りつけたいし、裸でジタバタのたうち回りたいのです。そういう動きを描きたいのです。一体何がそんなに飽きさせないのか。そんなことをお話しできればと思います。(和田淳)

ゲストプロフィール

和田 淳[アニメーション作家]

1980年兵庫県生。大阪教育大学、イメージフォーラム付属映像研究所、東京藝術大学大学院で映像を学ぶ。2002年頃から独学でアニメーションを制作しはじめ、「間」と「気持ちいい動き」を大きなテーマに制作を続けている。『わからないブタ』(10)がファントーシュ国際アニメーション映画祭でBest film、文化庁メディア芸術祭で優秀賞等国内外の映画祭で受賞。『春のしくみ』(10)がベネチア映画祭オリゾンティ部門で上映され、『グレートラビット』(12)がベルリン国際映画祭短編部門で銀熊賞を受賞する。また『秋 アントニオ・ヴィヴァルディ「四季」より』が新千歳空港国際アニメーション映画祭で日本グランプリを受賞。映画『私は猫ストーカー』(09)、『ゲゲゲの女房』(10)『ディアーディアー』(15)でアニメーションパートを担当する。現在、大手前大学准教授、大阪教育大学、京都精華大学非常勤講師。

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