ノミネート作品発表(長編部門)
千歳空港国際アニメーション映画祭2019の長編コンペティション部門ノミネート作品を発表します。今年度は32の国と地域から応募された50作品の中から、5作品がノミネートされました。ノミネート作品は映画祭期間中に上映され、国際審査員による審議の結果、賞が授与されます。日本初公開を含む、話題の最新長編作品をぜひご覧ください!
失くした体
監督: ジェレミー・クラパン
ーーこれは、ちょっと不思議な自分探しの物語。
パリの街をさまよう、切断された男の子の手。その手が何かに触れるたび、温かな子ども時代の思い出と、淡い恋心がよみがえる。
音楽
監督: 岩井澤健治
ある夏の日、楽器も触ったこともない不良学生たちが思いつきでバンドを始める。そして彼らに影響を受けた若者たちをも巻き込み、町に「音楽」が響くのだった。
©大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン
guest
The Wolf House
監督: Cristóbal León, Joaquín Cociña
若い女性マリアは、ドイツの宗教的狂信者の一派から逃れ、チリ南部の家に避難する。彼女はその場所の唯一の住人である2匹の豚に家に迎え入れられる。夢を見ているときのように、家の中の宇宙はマリアの気持ちに反応する。動物はゆっくりと人間に変わり、家は悪夢のような世界となる。コロニア・ディグニダでの実際の事件に触発された本作は、宗教の指導者が信者養成のために製作したアニメーションの寓話のように見せかけている。
guest
Ville Neuve
監督: Félix Dufour-Laperrière
ケベック州、大西洋岸の海辺の夏。 ジョセフは友人の家に引っ越す。 彼は元妻のエマにもそこに来るように説得する。 1995年、ケベック州の独立をめぐる国民投票キャンペーンが盛んに行われるなか、かつての恋人たちが出会い、恋に落ちることで、家々もまた白熱し、言葉がぶつかりあう。彼らにはもう一度別れが訪れてしまうのだろうか。詩的で感動的な映像とともに、ヴィルヌーヴ沿岸の村で親密な運命共同体が共鳴する。 独立の夜明け、ケベックでの小さな贖罪。ジョセフは倒れ、そしてまた立ち上がるのだろう。