マスタークラス チョン・ダヒ
「夢想家もまた夢見られている」
チョン・ダヒのアニメーションは、映画による時間と空間の研究です。その関心は、映画館という空間、スクリーン上のイメージ、そしてそのイメージと向き合う観客の関係性に端を発するものです。
「部屋」をコンセプトとして、3本の作品――The Black Room、Man on the Chair、The Empty――を作り、The Hours of Treeでは不動の木々と浮遊する人間というテーマを扱いました。Movementは、不動と動のあいだで様々なスピードで動くキャラクターたちをフィーチャーしています。
このトークでは、着想から制作過程、完成に至るまでのプロセスについてお話しします。
上映作品
- Black Room(0:03:49)
- Reflection Typo(0:04:23)
- The Hours of Tree(0:08:20)
- Man on the Chair(0:06:55)
- One thousand Buddhas(0:01:08)
- The Empty(0:09:27)
- Movements(0:10:15)
ゲストプロフィール
チョン・ダヒ[アニメーション作家]
チョン・ダヒはソウルの弘益大学校でコミュニケーション・デザインを学んだあと、パリのENSAD(国立高等装飾美術学校)でアニメーションの修士号を取得した。初の作品『Man on the Chair』(2014)はカンヌ映画祭の監督週間で上映され、アヌシーの短編部門でクリスタル(グランプリ)を獲得した。『The Empty』は広島国際アニメーションフェスティバルでグランプリを受賞し、世界中の100以上の映画祭で上映された。2018年より、映画芸術科学アカデミーの会員である。
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