The Wolf House


短編部門国際審査員でもある、本作の監督クリストバル・レオン氏をお迎えし、本作の制作背景についてのメイキング・トークと、これまでに制作した以下の短編作品を上映します。(※上映日時決定次第ご案内します。)


  • Lucia(0:03:49 / Dir: Niles Atallah, Cristóbal León, Joaquín Cociña)
  • Luis(0:04:02 / Dir: Niles Atallah, Cristóbal León, Joaquín Cociña)
  • Der Kleinere Raum(0:02:21 / Dir: Cristóbal León & Nina Wehrle)
  • Los Andes(0:03:57 / Dir: Cristóbal León, Joaquín Cociña)

ストーリー

若い女性マリアは、ドイツの宗教的狂信者の一派から逃れ、チリ南部の家に避難する。彼女はその場所の唯一の住人である2匹の豚に家に迎え入れられる。夢を見ているときのように、家の中の宇宙はマリアの気持ちに反応する。動物はゆっくりと人間に変わり、家は悪夢のような世界となる。コロニア・ディグニダでの実際の事件に触発された本作は、宗教の指導者が信者養成のために製作したアニメーションの寓話のように見せかけている。

監督プロフィール

Cristóbal León, Joaquín Cociña

クリストバル・レオンとホアキン・コシーニャ(ともに1980年、チリ生まれ)は2007年から共同制作を行っている。彼らはチリのサンティアゴにあるカトリック大学で学び、その後、レオンはベルリン芸術大学やアムステルダムのDe Ateliersのレジデンス・プログラムに通う。レオンとコシーニャは、その実験的な作品を通して、ラテンアメリカの伝統文化に深く根ざした宗教的象徴性と魔術的儀式について、新たな解釈を生み出す。制作の手法としては、写真、絵画、彫刻、ダンス、パフォーマンスなど、さまざまな手法を組み合わせる。磨き上げられない映画言語こそ、彼らのコマ撮りアニメーションの特徴である。張り子の人形やあどけないタッチの絵を用いつつ、テーマとしては宗教、セックス、死といった重たいテーマを扱うコントラストがある。レオンとコシーニャの作品はいくつもの賞を受賞し、ロッテルダムやロカルノを含む多くの国際的な映画祭で上映されている。彼らの初の長編作品『The Wolf House』は、美術館や文化センター、アートギャラリーといったさまざまな公共の場所でのの公開制作というかたちのインスタレーションとして、ノマド的に制作された。

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作品情報

監督: Cristóbal León, Joaquín Cociña
2018年 / チリ / 1:13:28